
補助金が使えるか確認してみる
中小企業を取り巻く補助金環境は大きな転換期を迎えています。コロナ特別措置の終了、賃上げ重視への政策転換、そしてDX・省力化への注力。こうした流れの中で、企業はどの補助金を選び、どう活用すべきか。
本記事では、IT導入補助金、ものづくり補助金、事業再構築補助金、事業承継・M&A補助金、大規模成長投資補助金、成長加速化補助金、小規模事業者持続化補助金、新事業進出補助金、省力化投資補助金の9つの制度について、採択率などを整理しました。2026年に向けた補助金活用の参考となれば幸いです。
補助金申請のパートナー選びのポイント
補助金申請全般に言えますが、補助金申請を行う上では適切なパートナー選びが肝要です。
- 様々な補助金に精通し、補助金制度を熟知している専門家を選ぶ
補助金ごとに異なる審査項目や加点項目を踏まえたアドバイス・支援が期待でき、採択率を高められる可能性があります。 - 「事業計画の策定支援」が専門である専門家(中小企業診断士など)を選ぶ
補助金は申請者全員がもらえるものではなく、申請者間で事業計画内容の比較・コンペが行われ、採択されるかどうかが決まります。このため、審査員が納得できる事業計画が作れなければ補助金は採択されません。 - 補助金採択後のサポートが受けられる専門家を選ぶ
補助金は採択されて終わりではありません。先に自己資金などで補助事業を実施した上で、後払いで補助金が振り込まれます。補助金を受け取るためには、補助金事務局に補助事業の実施報告を行う必要があります。採択後の報告作業に不安がある場合には、採択後にもサポートがあるかを確認しましょう。
アーチ経営サポートは中小企業庁認定の「経営革新等支援機関」です。
- 大型から小規模まで幅広い補助金をサポート
- 事業開発に強い中小企業診断士が、実行性ある事業計画策定を支援
- 採択後のアフターフォローも万全
IT導入補助金
制度概要・対象
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者による業務効率化・DX推進のためのITツール導入を支援する制度です。企業は事前登録されたITツール・ITベンダーから自社課題に合うソフトウェアやサービスを選定し、経営力向上や生産性向上につながるIT導入計画を策定して申請します。
補助対象経費はソフトウェア購入やクラウド利用料等で、2025年度からはIT導入後の「運用活用支援サービス」も新たに補助対象に追加されました。対象者は主に小規模事業者や中小企業で、幅広い業種の企業が利用できます。
補助額・補助率
補助率は通常1/2ですが、2025年度に賃上げ要件を満たす事業者向けの優遇措置が導入されました。具体的には、地域別最低賃金+50円以内の低賃金で雇用する従業員が全体の30%以上いる事業者は、通常枠でも補助率が2/3に拡大されています。
補助上限額はITツールの類型により異なり、例えばインボイス制度対応ツール等を導入する「インボイス対応類型」では最大補助額が380万円程度(補助率1/2~2/3)と設定されています。
また「セキュリティ対策推進枠」では、サイバー対策強化のため補助上限額が100万円→150万円に引き上げられ、小規模企業の補助率も1/2→2/3に拡充されました。
複数社が連携してITシステムを共同導入する場合の特別枠(複数社連携IT導入枠)もあり、その場合はグループ全体で最大3,000万円(1社あたり350万円まで)の補助が受けられます。
昨年比に比べて採択率が大幅に低下
| 公募回 | 締切時期 | 採択率 | 前年比較 |
|---|---|---|---|
| 2024年 第1次・第2次 | 2024年 | 84.0% | 高水準 |
| 2025年 第1次 | 2025年4月 | 50.7% | 大幅低下 |
| 2025年 第2次 | 2025年7月 | 41.1% | さらに低下 |
| 2025年上期平均 | 約50% | 前年から34pt低下 | |
2025年度は申請件数が急増し、採択率が大きく低下しました。例年70%台だった採択率が一気に40%前後まで落ち込む厳しい状況となりました。特に通常枠の申請が前年の約2倍に増加したことが要因で、審査基準も不正受給防止や成果重視の観点から一段と厳格化されました。
審査のポイント
審査では事業計画の具体性・実現可能性や、ITツール導入による定量的な効果(業務時間○%削減など)の明確な記載が重視されます。また過去に同補助金を受けた企業が同じ業務プロセスのIT化を再申請すると減点・不採択になるルールも導入され、安易な重複申請が排除されています。
使い勝手・申請手続き
IT導入補助金は、登録ITベンダーが申請手続きをサポートする仕組みになっており、中小企業にとっては専門家の助言を受けながら申請書を作成できる点で利用しやすい制度です。申請は電子申請システム(IT導入補助金ポータル)を通じて行い、事業計画書では経営課題の分析→ITツールによる解決策→導入後の効果測定指標まで一貫した論理構成が求められます。
2025年度は加点項目が設定されており、該当項目を満たすと審査で有利になりました。2026年もこの傾向は継続すると考えられ全体として、従来よりも綿密な事業計画とミスのない申請書作成が採択のカギとなっています。
ものづくり補助金
制度概要・対象
ものづくり補助金(正式名称:ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は、中小企業が行う革新的な設備投資や試作開発を支援する代表的な補助金です。幅広い業種の中小企業、小規模事業者、スタートアップ、個人事業主まで利用でき、製造業のみならずサービス業の生産プロセス改善等も対象です。
2025年度から制度の趣旨がやや絞られ、「革新的な新製品・新サービスの開発」や「海外需要開拓」を伴う事業に必要な設備投資等に重点を置くよう改正されました。単なる社内業務効率化や汎用設備導入のみでは補助対象外となり、「自社技術を活かした新商品開発」や「輸出・海外展開」といった高付加価値な挑戦に合致するプロジェクトが求められています。
補助額・補助率
2025年度は補助上限額が大幅拡大され、最大4,000万円まで補助されるようになりました。従来は1社当たり1,000万円程度(特別枠で最大3,000万円)でしたが、成長志向の大規模投資や研究開発にも対応できるよう上限額を引き上げ、複数年度にわたる大型プロジェクトや海外展開も支援対象としています。
補助率は原則中小企業2/3、小規模事業者2/3(条件によって1/2)ですが、こちらも2025年度に最低賃金近傍の事業者への特例が設けられました。地域別最低賃金+30円以内の低賃金労働者が多い企業は補助率が1/2→2/3に引き上げられています。
また従業員規模によって補助上限が細かく設定されており、小規模企業は750万円(補助率2/3)、従業員21~50人は1,250万円、51人以上は1,500万円といった枠組みになっています。
なお、2025年度より「収益納付」の撤廃も行われました。これまでは補助事業で利益が出た場合に国庫へ納付義務がありましたが、原則廃止されたため、補助事業で得た収益をそのまま再投資に充て企業成長に活かせるようになりました。
採択率が厳しい水準に
| 公募回 | 締切時期 | 申請件数 | 採択件数 | 採択率 |
|---|---|---|---|---|
| 第19次(高付加価値化枠) | 2025年4月 | 5,025件 | 1,623件 | 32.3% |
| 第19次(グローバル展開枠) | 2025年4月 | – | – | 24.1% |
| 第20次 | 2025年7月 | 2,453件 | 825件 | 33.6% |
| 参考:例年平均 | 約50% | |||
ものづくり補助金の採択率は近年低下傾向にあります。2025年の結果は例年平均50%前後と比べ大幅に厳しい結果でした。申請数自体が増え競争率が高まったことに加え、補助対象を絞り込んだ影響で不採択が増えたと考えられます。
審査のポイント
審査では投資内容が「革新的」で事業計画と密接に関連しているかがポイントです。2025年度からは「単なる生産性向上」では不足で、新たな価値創出や市場開拓につながるかが評価基準となりました。
そのため、設備導入が自社の中長期方針や市場ニーズに合致し、高い付加価値増加や地域経済への波及をもたらすことを示す必要があります。申請様式がウェブ入力化されたことで、見た目の体裁より計画内容の論理性・実現可能性が純粋に審査される傾向になったとも指摘されています。
使い勝手・申請手続き
申請にはGビズIDの取得と電子申請システムの利用が必要で、2025年度からは事業計画書の大半をオンラインの定型フォームに直接入力します。図表や写真を多用した凝った企画書は作成できなくなった反面、フォーマットに沿って要点を簡潔に記入する形となり、公平な審査が行われやすくなっています。
申請書作成にあたっては地域の中小企業支援機関や専門家のサポートを受けることが推奨されています。審査講評では、「どのように売上・付加価値を伸ばすかが具体的で、投資と効果の関連付けが明確な計画」が採択されやすいとされています。
アーチ経営サポートは中小企業庁認定の「経営革新等支援機関」です。
- 大型から小規模まで幅広い補助金をサポート
- 事業開発に強い中小企業診断士が、実行性ある事業計画策定を支援
- 採択後のアフターフォローも万全
事業再構築補助金
制度概要・対象
事業再構築補助金は、コロナ禍で需要構造が変化する中、中小企業の思い切った事業転換(業種転換や新分野進出)を支援するため2021年に創設された大型補助金です。2025年までは「事業再構築補助金」として運用され、主に中小企業等(中堅企業含む)がコロナで落ち込んだ既存事業を再編・縮小し、新たな事業モデルや市場に挑戦する取組を幅広く支援しました。
企業は「事業再構築指針」に沿った新規事業計画を策定し、売上高減少など一定要件を満たしたうえで申請します。2024年頃からは賃上げ計画の策定・表明が事実上必須化され、交付決定企業は3~5年で付加価値額年率3%以上・従業員給与年率1.5%以上増などの達成が求められました(未達時は補助金一部返還の仕組みあり)。
なお本補助金は2025年の第13回公募をもって終了し、後述の「新事業進出補助金」に事実上引き継がれています。
補助額・補助率
事業再構築補助金は中小企業向け補助金としては最大規模で、補助上限額が数千万円~1億円超と高額でした。通常枠でも中小企業は上限6,000万円(従業員規模により6,000万~1億円)、中堅企業は最大8,000万円とされ、さらに大規模な「グローバルV字回復枠」では最大1.5億円、複数社が連携する場合は3億円など、非常に手厚い支援が特徴でした。
補助率は中小企業2/3(中堅企業等1/2)ですが、2022年以降は賃上げ要件を満たす企業や小規模事業者は中堅でも2/3が適用されるようになりました。平均的な採択案件の補助金交付額は1,000~2,000万円台と言われ、背伸びした巨額投資より実現可能性の高い適度な規模の案件が多く採択される傾向でした。
採択率の推移
| 公募回 | 時期 | 申請件数 | 採択件数 | 採択率 |
|---|---|---|---|---|
| 第9~10回 | 2023年前半 | – | – | 45~48% |
| 第11回 | 2024年2月発表 | 9,207件 | 2,437件 | 26.4% |
| 第12回 | 2024年7月締切 | 7,664件 | 2,031件 | 26.5% |
| 第13回(最終) | 2025年 | 3,100件 | 1,101件 | 35.5% |
当初予算が潤沢だった初期ラウンドでは採択率4~5割台でしたが、後半は厳しくなりました。直近の第11回・第12回公募では採択率はいずれも約26.5%と低水準で、倍率は約4倍に達しました。これは予算縮小と申請件数増加が重なったためです。
省力化投資補助金(一般型)
制度概要・対象
省力化投資補助金は、深刻な人手不足に直面する中小企業が省人化・自動化設備を導入する際の費用を支援する制度です。2023年度に「カタログ型」として試行的に開始され、2025年度からは企業の個別ニーズに応じた設備導入を支援する「一般型」が追加されました。
対象となる取組は、人手不足が深刻な業務プロセスを自動化・省人化するもので、例として工場ラインのロボット導入、物流倉庫のAIピッキングシステム、店舗の無人決済システム、建設現場の省力機材導入などが考えられます。IoT・AIなどデジタル技術の活用も推奨されます。
事業目的としては、この補助金によって中小企業の付加価値額や生産性を向上させ、その成果を賃上げにつなげることが掲げられています。したがって申請段階で賃上げ計画の提出が事実上求められ、交付後もその実施状況をフォローされます。
補助額・補助率
補助上限額は最大1億円とされています。ただし企業の従業員規模に応じて細かく区分されており、小規模企業から中堅まで段階的に上限が設定されています。
公表資料によれば、例えば:
- 従業員5名以下:上限2,000万円(賃上げ実施で3,000万円まで特例引上げ)
- 6~20名:上限4,000万円(特例6,000万円)
- 21~50名:上限6,000万円(特例9,000万円)
- 51~100名:上限8,000万円(特例1.2億円)
- 101~300名:上限1億円(特例1.5億円)
補助率は基本1/2ですが、小規模事業者については2/3が適用されます。つまり、従業員20名以下の会社なら経費の3分の2補助、21名以上は経費の2分の1補助です。
採択率は比較的高め
| 公募回 | 申請件数 | 採択件数 | 採択率 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 1,809件 | 1,240件 | 68.6% | 高水準 |
| 第2回 | 1,160件 | 707件 | 60.9% | 安定 |
| 第3回 | 2,775件 | 1,854件 | 66.8% | 高水準 |
| 平均 | 3,801件/5,744件 | 約66% | 2件に1件以上採択 | |
省力化投資補助金(一般型)の採択率は、これまでの公募実績を見ると比較的高めです。平均すると2件に1件以上が採択されており、ものづくり補助金等より通りやすい傾向です。これは予算規模が大きいこと(3,000億円規模)と、比較的新しい制度で認知が浸透途中なことが要因と思われます。
審査のポイント
審査では、導入する設備・システムが本当に人手不足解消に効果があるか、投資による生産性指標(付加価値額や労働生産性)がどれだけ向上するかが問われます。また賃上げ計画も重要な評価軸で、投資効果が人件費増や待遇改善に結びつくかがチェックされます。
例えば「〇〇装置導入で年間2000時間の作業削減→その余力で売上○千万円増→その結果平均給与○%増実施」というロジックを示せると高評価でしょう。さらに、導入設備が自社課題に適合しているか(オーダーメイド性の高さ)もポイントです。
使い勝手・申請手続き
申請はオンラインの専用マイページから行い、GビズIDプライムが必要です。申請書類は事業計画書(省力化投資の内容・効果・賃上げ計画等)や売上高等の直近期財務数値、導入設備の見積書などです。
一般型はオーダーメイド性が認められるぶん、設備の仕様や現場課題を具体的に記載することが重要です。必要に応じ写真や図面を添付することも可能です。第1~3回では申請から交付決定まで比較的短期間(数ヶ月)で進みましたが、今後回を追うごとに応募件数が増え処理に時間を要する可能性があります。
なお公募は「回次制」で1回ごとに締切・審査・採択が完結します。申請にあたっては認定支援機関による事前確認は不要ですが、専門家の助言を得ることは推奨されています。
アーチ経営サポートは中小企業庁認定の「経営革新等支援機関」です。
- 大型から小規模まで幅広い補助金をサポート
- 事業開発に強い中小企業診断士が、実行性ある事業計画策定を支援
- 採択後のアフターフォローも万全
補助金制度の比較・総括
以上、主要な中小企業向け補助金制度について2025年度の動向を中心に解説しました。それぞれ対象や趣旨は異なりますが、共通して見られるトレンドや対比すべきポイントを整理します。
2025年12月時点における採択率の比較
| 補助金名 | 2025年度採択率 | 前年比較 | 難易度 | 競争状況 |
|---|---|---|---|---|
| 省力化投資補助金(一般型) | 61~69% | 新設 | 比較的易 | 予算潤沢、認知拡大中 |
| 事業承継・M&A補助金 | 約60% | 安定 | 比較的易 | 政策重点分野 |
| 小規模持続化補助金 | 50%超 | 安定 | 標準 | 裾野支援策として安定 |
| IT導入補助金 | 41~50% | 大幅低下 | やや難 | 申請2倍増、審査厳格化 |
| 新事業進出補助金 | 約37% | 新設 | やや難 | 再構築の後継制度 |
| ものづくり補助金 | 32~34% | 低下継続 | 難関 | 要件厳格化、競争激化 |
| 事業再構築補助金(終了) | 26~36% | 低水準 | 難関 | 2025年終了 |
| 成長加速化補助金 | 約16% | 新設 | 最難関 | 高成長企業限定、狭き門 |
採択率から見る傾向分析
- 高採択率(60%以上):省力化投資、事業承継・M&A –
- 中採択率(40~60%):IT導入、小規模持続化
- 低採択率(30%台):新事業進出、ものづくり
- 最低採択率(30%未満):事業再構築末期、成長加速化
補助金ごとに競争率には大きな差があります。採択率が比較的高いのは事業承継・M&A補助金(概ね60%前後)や省力化投資補助金一般型(60~70%程度)で、半数以上が採択される傾向です。小規模事業者持続化補助金の通常枠も平均50%超とチャレンジしやすい水準です。
一方、狭き門なのは成長加速化補助金(初回約16%)や事業再構築補助金末期(26~35%)、新事業進出補助金(初回約37%)などです。ものづくり補助金も近年30%台と難関化しています。IT導入補助金は2025年は50%→40%→30%と回を追うごとに低下し一時30%台前半まで落ち込んでおり、年後半は競争が激化しました。
全般に、国の重点政策に合致する補助金(省力化、人材承継など)は採択率高めで、逆に応募が殺到する人気補助金(IT・ものづくり・再構築など)は低率になりがちです。
補助額・補助率の比較
| 補助金名 | 補助上限額 | 補助率 | 規模感 |
|---|---|---|---|
| 大規模成長投資補助金 | 最大50億円 | 1/2~2/3 | 超大型 |
| 成長加速化補助金 | 最大5億円 | 1/2~2/3 | 大型 |
| 事業再構築補助金 | 最大1.5億円 | 1/2~2/3 | 大型 |
| 新事業進出補助金 | 最大1億円 | 1/2~2/3 | 大型 |
| 省力化投資補助金 | 最大1億円(特例1.5億円) | 1/2~2/3 | 大型 |
| ものづくり補助金 | 最大4,000万円 | 1/2~2/3 | 中~大型 |
| IT導入補助金 | 150万~3,000万円 | 1/2~2/3 | 中型 |
| 事業承継・M&A補助金 | 最大800万円 | 1/2~2/3 | 小~中型 |
| 小規模持続化補助金 | 50万~200万円 | 2/3 | 小型 |
補助金選択のポイント
- 少額(~200万円):小規模持続化 – 手続き簡素、販路拡大に最適
- 中額(200万~1,000万円):IT導入、事業承継 – 設備更新や承継費用に
- 大額(1,000万~5,000万円):ものづくり、省力化 – 本格的な設備投資に
- 超大額(5,000万円以上):再構築、成長加速化、大規模成長 – 事業転換や大型投資に
注意:補助額が大きいほど審査難易度が高く、事後の報告義務も重くなる傾向があります。自社の実施能力に見合った規模を選ぶことが重要です。
2026年に向けた共通トレンド
重要な政策的変化
- 賃上げ重視 – ほぼすべての補助金で賃上げ計画が加点要素または必須要件に
- 選択と集中 – 補助対象の絞り込みと審査の厳格化
- DX化の推進 – 申請手続きの電子化・オンライン化
- 成果重視 – 事後フォローアップと効果検証の強化
- 不正防止 – 審査基準の厳格化と重複申請の排除
企業規模別の補助率優遇
2025年度は補助金制度にいくつか大きな変更が見られました。共通するのは「賃上げ等一定条件で補助率アップ」の仕組みです。ものづくり補助金や省力化補助金では小規模企業は2/3に優遇、IT導入補助金や持続化補助金では最低賃金近傍の企業は補助率引上げ、事業承継補助金でも小規模は2/3など、賃上げ・雇用維持に積極的なほど手厚く補助する方向が明確です。
これは政府が補助金をテコに賃金上昇を促す政策スタンスを各制度に反映させたものです。
制度選択のポイント
自社に合った補助金を選ぶために
補助金活用にあたって重要なのは「自社に合った制度を選ぶこと」と「計画作りを通じて自社の戦略を磨くこと」です。補助金はあくまで手段であり、資金面の支援に留まります。しかし申請プロセスで企業は自社の課題と向き合い、将来ビジョンを描くことになります。この作業自体が経営改善につながるケースも多々報告されています。
各補助金は政策課題ごとに役割分担して設計されており、企業は自社の状況に合うものを選択すると効果的です:
- IT導入補助金 – 汎用的なDX推進策、業務効率化
- ものづくり補助金 – 新製品開発や海外展開などの攻めの投資
- 事業再構築/新事業進出補助金 – 事業転換・新分野進出
- 事業承継・M&A補助金 – 世代交代支援と承継後の経営革新
- 大規模成長投資補助金 – 中堅企業の地方賃上げと地域経済牽引
- 成長加速化補助金 – 将来100億企業を目指す高成長志向企業
- 持続化補助金 – 小規模事業者の販路拡大・営業力向上
- 省力化投資補助金 – 労働力不足解消と賃上げ
終わりに
2025年度の各補助金制度はそれぞれ細かな制度改正がありましたが、公的資料や地域支援機関の情報提供も充実しており、適切に活用すれば大きな成果を生む可能性があります。
政府は「生産性革命」と「賃上げ実現」をキーワードに中小企業支援を展開しており、補助金制度もその政策流れの中で形作られています。企業側としては、これら制度の趣旨を正しく理解し、自社の成長ステージに応じて賢く活用することが求められるでしょう。
補助金獲得はゴールではなく新たなスタートです。得た資金と計画を最大限に活かし、持続的な競争力強化・事業発展につなげることが、補助金活用の真の目的と言えます。
いかがでしたでしょうか。補助金申請のサポートを受けられる場合には、情報を収集した上で、貴社の事業成長に貢献できるパートナーを選んでみてください。またご不明な点などございましたら、以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。
補助金について問い合わせてみる






補助金のことならお任せください