
中小企業向け超大型補助金が5月開始!概要をチェック
「中小企業成長加速化補助金」の公募要領が公開されました。この補助金は、最大5億円という超大型規模で、中小企業の思い切った投資を支援するものです。今回の記事では、補助金の概要から、気になる事業要件、対象経費、スケジュール、そしてコンソーシアムまでわかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、貴社のビジネスに役立ててください。
中小企業成長加速化補助金を受け取るには?事業概要と対象企業を詳しく解説
まず、この補助金の事業概要を確認しましょう。
目的は、売上高100億円超を目指す中小企業の大胆な投資を支援すること。
中小企業が更なる成長を目指すための後押しとなる制度設計です。
補助上限額は5億円、補助率は1/2となっています。
補助事業期間は交付決定日から24ヶ月以内。
そして、補助対象者は売上高100億円を目指す中小企業です。
ここで注意が必要なのは、対象となるには売上高が10億円以上100億円未満である必要がある点です。
規模が大きすぎても、小さすぎても対象外となるため、自社が該当するか確認しましょう。
補助金の活用イメージとしては、工場や物流拠点の新設・増築、イノベーション創出に向けた設備導入、自動化による革新的な生産性向上などが挙げられています。これらの投資を通じて、企業の成長を加速させることを目指します。

中小企業成長加速化補助金の申請要件である、「100億宣言」とは?
この補助金で特徴的な要件の一つが「100億宣言」です。中小企業成長加速化補助金を申請するためには、この「100億宣言」を行う必要があります。これは、単に売上目標を掲げるだけでなく、企業の概要や経営理念、経営者の意気込み、100億円実現に向けた目標と課題、具体的な措置などを宣言するというもの。
この宣言を行うことで、補助金活用のメリットだけでなく、経営者ネットワークへの参加や、宣言ロゴマークによる自社PRといった効果も期待できます。

何に使える?中小企業成長加速化補助金の補助対象経費とスケジュールを把握しよう
補助対象となる経費は、主に以下の5項目です。
- 建物費: 生産施設、加工施設、販売施設、検査施設、共同作業場、倉庫など
- 機械装置費: 専用の機械装置、工具・器具、測定工具・検査工具等
- ソフトウェア費: 専用ソフトウェア、情報システム等の購入費、 構築費、クラウドサービス利用費等
- 外注費: 補助事業遂行のために必要な加工や設計、検査等の一部を外注する場合
- 専門家経費: 補助事業遂行のために依頼した専門家に支払われる経費スト
スケジュールとしては、4月下旬に公募説明会、5月8日に1次公募の申請受付開始、6月9日に締め切り、7月上旬に1次審査結果の公表、そして、7月下旬から8月下旬にプレゼンテーション審査を経て、9月上旬に採択結果の公表という流れになっています。
申請を検討される場合は、早めの準備が必要です。
コンソーシアムとは?連携で中小企業成長加速化補助金活用の可能性を広げよう
今回の補助金では、コンソーシアムを形成して申請することも可能です。
コンソーシアム形成の可能なケースとして、
- 100億円宣言を実施した企業間でのコンソーシアム
- 100億円宣言を実施している企業グループ全体でのコンソーシアム
- 100億円宣言を実施している企業グループの一部のコンソーシアム
があります。
①100億円宣言を実施した企業間でのコンソーシアム
100億円宣言を実施した企業間でのコンソーシアムによる申請については下図の通りです。

②100億円宣言を実施している企業グループ全体でのコンソーシアム
100億円宣言を実施している企業グループ全体でのコンソーシアムによる申請については下図の通りです。

③100億円宣言を実施している企業グループの一部のコンソーシアム
100億円宣言を実施している企業グループの一部のコンソーシアムによる申請については下図の通りです。

まとめ
今回は、5月から開始される「中小企業成長加速化補助金」について、概要や要件、スケジュールなどを解説しました。
最大5億円という大型補助金は、中小企業の成長戦略にとって大きなチャンスとなります。
ぜひ本記事や動画を参考に、補助金活用を検討してみてはいかがでしょうか。アーチ経営サポートでは、中小企業成長加速化補助金の申請サポートも行っております。ご興味ある事業者様はお問い合わせください。
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